『天の陽炎』
子爵夫人綾瀬真珠子は、25歳にして「切り花」のような生活に飽き果てていた。そんな真珠子の前にあらわれた大陸浪人の天童壮介、その荒々しい行動に真珠子は翻弄されていく。
真珠子の「永遠の午後の眠り」のような生活を打ち壊した壮介によって、彼女の運命は大きく変わっていくのであった。
栗本薫さんの「大正浪漫」ものです。大導寺シリーズ(最終巻はいつ出るのだろう……)とは別のこの作品群には「狂桜記」があります、作品としての雰囲気や随処に和服の描写があるところは「狂桜記」に似ていますが、作品の本質は『野望の夏』に近いものがあるように思いました。「男」に翻弄される「女」、しかし翻弄されるだけではない本当の「女」の力を描いた作品だと思います。
ところで「真珠子」ってなんて読むんでしょうね。ちょっと調べたら「しんじゅこ」「ますこ」「たまこ」「しずこ」「まみこ」「まさこ」「ぱーるこ(笑)」…とまあ多いこと(^^;) とりあえず人名リストには栗本薫ワールドの先輩「遊佐真珠子」にしたがって「しずこ」で登録しました。
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