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2010年10月20日 (水)

遠いうねり

表紙はヨナ…と後ろで「修羅」の表紙のポーズをするスカールとウマ(笑)
帯は「栗本先生、すばらしい物語をありがとうございました。」栗本薫さんがなくなって最初のグイン・サーガの帯にはとてもふさわしい言葉だと思います。

結局この巻の「2009年4月29日」付けのあとがきがグイン・サーガ最後のあとがきになりました。体調が悪いということが書いてあって、最後に「次には、もうちょっと元気のいいあとがきをお送りしたいものとおもっています。」と書いてありますが、残念なことに「次」は永遠にこなくなってしまいました。

前半はパロ。イシュトヴァーンとヴァレリウスがメインです。イシュトヴァーンとヴァレリウスはナリスさまを間に挟んでいる時には敵同士でかなりぶつかっていましたが。こうやってふたりで話をしているとなかなかいい組み合わせですね。少なくともイシュトヴァーンはヴァレリウスの扱いをずいぶん学んで、手玉に取っている感じです。子供の頃の話を語り合う二人のシーンはなかなかいいシーンでした。

後半はヨナとスカール。草原を抜け、ヤガの周辺都市からヤガへ向かいます。これまでものがたりのあちこちで出てきていたミロク教徒の街ヤガが徐々にその姿を現します。新しい都市といえば栗本薫さんお得意の観光案内です。ヤガの食事は野菜中心みたいですが、羊の焼いたのは美味しそうでした。

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2010年10月19日 (火)

黒衣の女王

表紙はリンダ、丹野さんのリンダにしては肌の露出が少ないです…そうでもないか(笑)口絵のリンダの方がリンダらしいですね。
栗本薫さんの生前に発売されたのはこの巻が最後です

ところで35ページのお坊ちゃまはどなたでしょうか(笑)

舞台は全面的にパロです。ちょうどサイロンで『七人の魔道師』事件が始まった頃、イシュトヴァーンは、そしてリンダは何をしていたのか。という巻です。「イシュトヴァーンの奇襲か!」なんて心配していたグインですが、イシュトヴァーンはリンダの居間を奇襲しようとしていました(笑)

クリスタルの宮廷できちんと自分の居場所を作ってしまうイシュトヴァーンがさすがです。

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2010年10月18日 (月)

ヤーンの選択

表紙はイシュトヴァーン。後ろにいるのはアルトゥールだと思うのですがいかがでしょうか?イシュトヴァーンがゴーラを再興した時、ゴーラの紋章としたのが旧ゴーラ帝国の象徴アルトゥースで(65巻)これが「翼ある蛇神」なのです。蛇神と言うよりはドラゴンみたいですが、イシュトヴァーンの胸についている紋章もそれっぽいし、第四章のイシュトヴァーン・ゴーラの進軍を象徴しているのではないでしょうか。

帯は「世界最高の大河ロマン、誕生30周年!累計3000万部突破!」この巻から3000万部を突破しました。116巻から125巻までで200万部増加ですから1巻平均20万部。というよりはアニメ化が決定して増刷された分もあるのでしょうね。

前巻に引き続きメインはヨナです。ヨナとスカールの会話がこんなにかみ合うとは思いませんでした。

最終章はゴーラ。カメロンがまたイシュトヴァーンに振り回されます。一時はイシュトヴァーンと共に行こうとするカメロン…しかしその時!カメロンとイシュトヴァーンが共に平和に国を治めていくことはあり得ないのはわかっているんですが、やっぱりカメロンは気の毒ですね。守る者というのは、守られる者にたいしてやっぱり弱くなってしまうのでしょう。そう考えるとグインとシルヴィアの関係も同じですね。

そして最後に出てきました「サイロンで黒死病の流行!」読んでいた私は『風雲への序章』の新年が「猫の年」と書いてあったことにこの瞬間思い至りました(遅いよ!!)。遂に『七人の魔道師』の時代がやってきたのですね。正直言ってグイン・サーガがこの時代に来ることは全然想像していなかったので(当然の展開なのですが)とても驚いた記憶があります。

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2010年10月17日 (日)

ミロクの巡礼

表紙はカメロン。その様子からカメロン船長のころのカメロンでしょうね。

帯は「NHKBS2 衛星アニメ劇場にてオンエア決定!」

「なんと、アイシアどの。もう立ち上がろうとしているよ、この子は」
「ええ、なかなか発育の早いお子でございますよ」
(中略)
「でも、そんなにけたはずれにお早いというわけでもございませんけれど。なんといっても、もうおっつけ、お誕生日におなりになりますからねえ」
「誕生──二年たつ、ということか。もう、そんなになるのか」

もうじき二歳でつかまり立ちというのは決して早くないと思います。もちろん、個人差はあるので遅いというわけでもないようですが。アイシアさん、経験豊かな乳母だそうですがちょっと怪しいです。もっとも、上役の宰相がかわいがっている子供に対してけちをつけるのは命知らずの行動遅いですね

ラストは久々の虐殺シーン。辺境編ではわりとよくありましたが、その後だとミダの森の虐殺があって、紅玉宮での虐殺があって、マルガでの虐殺があって、ケス河のほとりでの虐殺があって…よく考えると定期的にありますね。

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2010年10月11日 (月)

風雲への序章

表紙はグイン。丹野さんのグインは黒目が上に行っているので上を向いているように見えますね。立派ないすに座っていますが…この部屋、両側がせまくないですか?

前半はケイロニア、アキレウスから正式にケイロニアの跡継ぎに任命されたグインがケイロニアの新しい支配者になります。アルマリオン将軍が隠退したり、トールが護王将軍になったり、ギランが隠退したりと組織がいろいろ変わります。新しい人名もいろいろ出てくるのでこういう巻は楽しいです。

後半はイシュトヴァーンとカメロン。イシュトヴァーンがあらためて中原制覇の野望をあきらかにします。グインがケイロニアの支配者になり、イシュトヴァーンが中原制覇の野望をむき出しにする。だからこそこの巻が「序章」なのでしょうね。ここからグインとイシュトヴァーンの本格的な戦いがはじまるはずだったのでしょう。あとがきでもそのようなことが書かれています。その本格的な三国志が読めないのが本当に残念です。

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2010年10月10日 (日)

豹頭王の苦悩

表紙はミレイの『オフィーリア』…ではないので…シルヴィアかなあ。シルヴィアとオフィーリアかあ…ううむ。そして、帯の文字がかわりました「2009年春テレビアニメーション化決定!」アニメ放送が近づいてくると言うことは最終巻も近づいてくると言うことです。

何度も言っていることですが、私はグイン・サーガの中ではシルヴィアが一番のお気に入りです。だからこの巻の最後の一文はかなり重く感じました。グインとシルヴィアの別れのシーンは悲しかったです。「俺が守りたかったのは、ケイロニア皇帝家などではありはしなかった」というグインが可哀想ですね。敵と戦ったり政治的な動きをする時には何も考えなくても行動できるグインが、ただひとつシルヴィアの前だけでは何をしていいかわからなかった…これがグインのそしてシルヴィアの不幸でした。41巻『獅子の星座』でアキレウスがアウルスに、もし自分に万が一のことがあればダリウスがシルヴィアの後見人としてたち、シルヴィアは闇から闇へ葬られていたかも、という話をしていましたが、シルヴィアにとってはそちらの運命の流れの方が幸せだったのかもしれません。結局のところ、巨大な運命に翻弄され、そのゆがみをもっとも強く受ける立場になってしまったのが「グイン・サーガ」におけるシルヴィアだったのではないでしょうか。この巻を読んだ後でも私はシルヴィアは「哀しい少女」であると思います。

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2010年10月 9日 (土)

サイロンの光と影

表紙はハゾス…なのでしょうが、少々…ずいぶん若くないですか?

『サイロンの光と影』よいタイトルですね。この巻にふさわしい見事なタイトルだと思います。
前半は「光」、ケイロニアに帰国したグインが大歓迎を受け、寝込んでいたアキレウス皇帝も元気を取り戻します。まさに「光」です。後半は「影」、「光あるところに影がある…」という言葉の通りです。グインが帰国して万全のケイロニアにとってたったひとつの「影」それがシルヴィアです。そしてシルヴィアの乱行のきっかけになったのが90巻『恐怖の霧』でのグインの行動であり、しかも現在のグインはその時の記憶をすっかり失っている、グインですらシルヴィアの狂瀾をシルヴィアの妄想としてしかとらえることが出来ないというのがシルヴィアにとって最大の不幸でした。

しかし、おびえて逃げ出してしまうグインをみることが出来るとは思いませんでした。

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2010年10月 8日 (金)

旅立つマリニア

表紙は中央がミロクのしるしとフロリー。左右に大小のイシュトヴァーンが配置されています。なかなか良い構図の表紙です。イシュトヴァーンが持つのは剣とゴーラの旗、ゴーラの旗の下を剣で切り開いていく意志を感じさせます。

今回の見どころはヤーン庭園です。グインとスーティが別れを告げる舞台となった庭園ですが、なかなか面白そうでパロに行ったらぜひみてみたいスポットです。世界中の珍しい動物が大理石で刻まれていて、植物なども世界中のものが集められているようです。タルーアンもラゴンもガーガーも全部動物扱いというのも凄いですね(笑)特にこれです!
「イドを硬い大理石であらわすのはさぞかし難しかろうに、一目見てイドだとわかるように、実にたくみに掘りだしてある。」大理石で作られた一目でイドとわかる彫り物ってどんなものなんでしょう、ぜひみてみたいです。

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2010年10月 7日 (木)

ランドックの刻印

表紙はヨナ。ヨナもわりといろいろな姿で描かれるのですが、胸に下げたミロクのしるしで判断できます。空中にウィンドウを開いて制御するのってなんだか懐かしいイメージがありますね。

グインとケイロニアの重臣たちとの再会、そして古代機械によるグインの記憶の「修正」と物語が大きな展開を迎えます。「修正」を受けたグインは95巻以降の記憶を消されてしまった! 
95巻から119巻(25巻分!!)文庫本で25巻だと、かなり長い方の大河小説ですが…古代機械ってとんでもないことしますね。

この巻でもっとも印象に残っている台詞は、グインの記憶が修正されたことを確認した後のヨナの予言です。「陛下は──グイン陛下はいつか、私たちのもとを去ってゆかれる、」からはじまるヨナの言葉は、グイン・サーガの終結点を明確に表しています。
「私たちは──陛下から、学べるだけのことを学んでおかなくてはならないのです。もう、二度と、送り込まれてくるかどうかさえわからぬ、はるか彼方、もうひとつの世界からの唯一の使者なのですから」

グイン・サーガの世界の語り手である栗本薫さんは去ってしまいました。この後にグイン・サーガの世界を語ってくれる人が現れるかどうかは私にはわかりませんが、栗本薫さんがそこからの使者として物語を語ってくれたことに本当に感謝しています。

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2010年10月 6日 (水)

クリスタルの再会

表紙はリンダ…ですが、リンダ様…そのドレス胸元が開きすぎでは?口絵のリンダはわりと普通の、というかイメージ通りのリンダです。

舞台はクリスタル(あたりまえですね)。再会です(これもあたりまえ)。グインとリンダが再会してもグインの記憶は戻りません、いきなりコスプレに走るリンダもどうかとおもいますが、それをみて赤面しているようじゃヴァレリウスも修行が足りないんじゃないでしょうか(笑)

「俺は、おのれ自身を取り戻さずにはおかぬ。──それがないかぎり、俺は、たとえこの世の栄耀栄華を極めようと、すべての王国の王になろうと、決しておのれ自身を見出したとはいわれぬだろう。そのときには俺は永遠に不幸な人間だろう。俺はおのれを取り戻したい。」
この台詞を聞くと、やはりグインはグインですね。記憶を失う前にも同じようなことを何度も言っていますから、グインにとって自分自身を取り戻すと言うことがいかに重要なことなのかがわかります。

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2010年10月 5日 (火)

暁の脱出

表紙はマーロール。羽が生えています。よく見ると羽の位置がちょっと低い気がしますが…。

ガンダルとの決着に続いて、タイスからの脱出行が語られます。タイス編の最後にふさわしくなかなか派手な1冊です。どんどん展開していくし、あわやという場面が目白押しだし、息つく暇なく読んでいくことになりました。最後の最後にひさしぶりのヴァレリウスの登場もあり、面白い一冊でした。

(俺はむしろ好きだったな。──タイスの、しょうもない退廃も、不道徳も、残酷も──好戦的なのも。──人生が四つくらいあったら、そのうちのひとつくらいでは、タイスで剣闘士をやって、女を抱いて、ちやほやされて、たたかって、大酒をくらって、そうして闘技場で死んでゆくような人生もよかったと思うけどな。)

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2010年10月 4日 (月)

闘鬼

前巻までの巻「世界最大最高のファンタジイ・ロマン! 累計2600万部突破!」
本巻の帯では「世界最大最高のファンタジイ・ロマン! 累計2800万部突破!」
もちろん前巻が200万部売れたわけではありません。「2600万部」が帯に入ったのが100巻からですから、100巻から115巻までで200万部、ということは1巻平均12.5万部…やはり凄い数字ですね。

表紙はガンダル…右手に持っているのは生首です。左手に持っているのは斧…大平剣じゃないのでしょうか?どっちにしてもすさまじい表紙です。

今回はひたすら闘技です。グインが戦う、勝つ。また戦う、勝つ。その合間にリギアが戦う、勝つ。この繰り返しです。そして遂にグインとガンダルの戦いが始まります。栗本さんのことですからきっと戦いの途中の良いところで終わるんだろうと思っていると…ちゃんときりの良いところで終わります。そして次巻は「暁の脱出」…ついにタイス編も終わってしまうのですね。思っていた以上に長かったですが、かなり楽しめたタイス編でした。タイスの魅力的な面々にもう会えないというのがわりと残念です。

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