2011年4月26日 (火)

見知らぬ明日

表紙はリンダ。その回りにグイン、イシュトヴァーン、ナリスがいます。

なによりもその薄さが本巻が最終巻であることを如実に示しています。通常4話からなるグイン・サーガがこの巻だけ2話しかありません。題名も第1話のものがそのままつかわれています。もっとも章タイトルがそのまま本タイトルになるのは「ノスフェラスの戦い」のころから時々ありますので違和感はありません。というよりも、最終巻のタイトルが「見知らぬ明日」というのは悪くないと思います。でも最終巻は「豹頭王の花嫁」であって欲しかったですね。

ほとんどがヴァレリウスとイシュトヴァーンで終始する最終巻でした。パロに入ってからのイシュトヴァーンは昔のイシュトヴァーンのようで懐かしかったです。ヴァレリウスは相変わらず愚痴ってばかりですが(笑)

最後はフロリー、なぜか最後の最後に登場して余韻を残して終わるあたりがフロリーのなんというか…強いところですね。

ということで栗本薫さんの「グイン・サーガ」は未完のまま最終巻を迎えました。

http://homepage2.nifty.com/kkjin/
(トップメニュー → データ集 → グイン・サーガ → 見知らぬ明日)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年4月25日 (月)

運命の子

表紙はフロリーとスーティ。スーティーの様子から見てふたりで湖畔の小屋に住んでいるころの姿ですね。しかしフロリーの表紙登場率は高いですね。帯は「NHK総合にて毎週木曜日放送中!」です。地上波に登場した時期ですね。この巻から表紙裏の折り返しの著者経歴に「2009年没」が追加されました。

全編ヤガからの脱出が描かれています。

前半はヨナの脱出ですが、ヨナの脱出を妨げたのが「漆黒の黒人女!!」前巻で「ルーバー」という新しいミロクの重鎮が出てきたときから怪しかったのが、完全につながりました。

後半はフロリーたち、ここでも懐かしの魔道師がスカールの前に立ちふさがります。

そして最後にはグラチウスとイェライシャ、こうやって見ると全編が魔道師に翻弄されるスカールたちという巻でした。

お久しぶりのブランも登場し、イェライシャはスーティをどこに逃がすのか!というところでヤガ編は終了してしまいました。

http://homepage2.nifty.com/kkjin/
(トップメニュー → データ集 → グイン・サーガ → 運命の子)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年4月24日 (日)

謎の聖都

表紙はマリエ。他に該当する女性がいないので間違いないとは思いますが…端役の分際で表紙に全身が描かれるとは!(笑)
帯は前巻にひき続き「栗本先生、すばらしい物語をありがとうございました。」

巻末に「冒頭のエピグラフ、およびあとがきは、出版直前に書かれることになっていたため、本巻には掲載することができませんでした。」という文章が掲載されています。やはり、グイン・サーガはエピグラフとあとがきがあって完全です。この巻を読んだときはかなり寂しかったですね。

冒頭はシルヴィア、あとは全部ヤガです。冒頭のシルヴィア「二十四歳にもなっていないのに」「二十歳になるやならずの…」いえいえ、あなたは登場したときに十九歳だったので、この時点では二十歳後半のはずです。

後半はヤガ、間抜けなわりに自信たっぷりな魔道師バランくん、面白いキャラクターでしたがこの手のキャラの末路はおきまりです(合掌)。妙に仲の良いヨナとフロリー、とてもお似合いです(笑)

名前は出ていた物の、本人は初登場のマリエ嬢…たいへん怖い女性でした。

http://homepage2.nifty.com/kkjin/
(トップメニュー → データ集 → グイン・サーガ → 謎の聖都)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月20日 (水)

遠いうねり

表紙はヨナ…と後ろで「修羅」の表紙のポーズをするスカールとウマ(笑)
帯は「栗本先生、すばらしい物語をありがとうございました。」栗本薫さんがなくなって最初のグイン・サーガの帯にはとてもふさわしい言葉だと思います。

結局この巻の「2009年4月29日」付けのあとがきがグイン・サーガ最後のあとがきになりました。体調が悪いということが書いてあって、最後に「次には、もうちょっと元気のいいあとがきをお送りしたいものとおもっています。」と書いてありますが、残念なことに「次」は永遠にこなくなってしまいました。

前半はパロ。イシュトヴァーンとヴァレリウスがメインです。イシュトヴァーンとヴァレリウスはナリスさまを間に挟んでいる時には敵同士でかなりぶつかっていましたが。こうやってふたりで話をしているとなかなかいい組み合わせですね。少なくともイシュトヴァーンはヴァレリウスの扱いをずいぶん学んで、手玉に取っている感じです。子供の頃の話を語り合う二人のシーンはなかなかいいシーンでした。

後半はヨナとスカール。草原を抜け、ヤガの周辺都市からヤガへ向かいます。これまでものがたりのあちこちで出てきていたミロク教徒の街ヤガが徐々にその姿を現します。新しい都市といえば栗本薫さんお得意の観光案内です。ヤガの食事は野菜中心みたいですが、羊の焼いたのは美味しそうでした。

http://homepage2.nifty.com/kkjin/
(トップメニュー → データ集 → グイン・サーガ → 遠いうねり)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月19日 (火)

黒衣の女王

表紙はリンダ、丹野さんのリンダにしては肌の露出が少ないです…そうでもないか(笑)口絵のリンダの方がリンダらしいですね。
栗本薫さんの生前に発売されたのはこの巻が最後です

ところで35ページのお坊ちゃまはどなたでしょうか(笑)

舞台は全面的にパロです。ちょうどサイロンで『七人の魔道師』事件が始まった頃、イシュトヴァーンは、そしてリンダは何をしていたのか。という巻です。「イシュトヴァーンの奇襲か!」なんて心配していたグインですが、イシュトヴァーンはリンダの居間を奇襲しようとしていました(笑)

クリスタルの宮廷できちんと自分の居場所を作ってしまうイシュトヴァーンがさすがです。

http://homepage2.nifty.com/kkjin/
(トップメニュー → データ集 → グイン・サーガ → 黒衣の女王)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月18日 (月)

ヤーンの選択

表紙はイシュトヴァーン。後ろにいるのはアルトゥールだと思うのですがいかがでしょうか?イシュトヴァーンがゴーラを再興した時、ゴーラの紋章としたのが旧ゴーラ帝国の象徴アルトゥースで(65巻)これが「翼ある蛇神」なのです。蛇神と言うよりはドラゴンみたいですが、イシュトヴァーンの胸についている紋章もそれっぽいし、第四章のイシュトヴァーン・ゴーラの進軍を象徴しているのではないでしょうか。

帯は「世界最高の大河ロマン、誕生30周年!累計3000万部突破!」この巻から3000万部を突破しました。116巻から125巻までで200万部増加ですから1巻平均20万部。というよりはアニメ化が決定して増刷された分もあるのでしょうね。

前巻に引き続きメインはヨナです。ヨナとスカールの会話がこんなにかみ合うとは思いませんでした。

最終章はゴーラ。カメロンがまたイシュトヴァーンに振り回されます。一時はイシュトヴァーンと共に行こうとするカメロン…しかしその時!カメロンとイシュトヴァーンが共に平和に国を治めていくことはあり得ないのはわかっているんですが、やっぱりカメロンは気の毒ですね。守る者というのは、守られる者にたいしてやっぱり弱くなってしまうのでしょう。そう考えるとグインとシルヴィアの関係も同じですね。

そして最後に出てきました「サイロンで黒死病の流行!」読んでいた私は『風雲への序章』の新年が「猫の年」と書いてあったことにこの瞬間思い至りました(遅いよ!!)。遂に『七人の魔道師』の時代がやってきたのですね。正直言ってグイン・サーガがこの時代に来ることは全然想像していなかったので(当然の展開なのですが)とても驚いた記憶があります。

http://homepage2.nifty.com/kkjin/
(トップメニュー → データ集 → グイン・サーガ → ヤーンの選択)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月17日 (日)

ミロクの巡礼

表紙はカメロン。その様子からカメロン船長のころのカメロンでしょうね。

帯は「NHKBS2 衛星アニメ劇場にてオンエア決定!」

「なんと、アイシアどの。もう立ち上がろうとしているよ、この子は」
「ええ、なかなか発育の早いお子でございますよ」
(中略)
「でも、そんなにけたはずれにお早いというわけでもございませんけれど。なんといっても、もうおっつけ、お誕生日におなりになりますからねえ」
「誕生──二年たつ、ということか。もう、そんなになるのか」

もうじき二歳でつかまり立ちというのは決して早くないと思います。もちろん、個人差はあるので遅いというわけでもないようですが。アイシアさん、経験豊かな乳母だそうですがちょっと怪しいです。もっとも、上役の宰相がかわいがっている子供に対してけちをつけるのは命知らずの行動遅いですね

ラストは久々の虐殺シーン。辺境編ではわりとよくありましたが、その後だとミダの森の虐殺があって、紅玉宮での虐殺があって、マルガでの虐殺があって、ケス河のほとりでの虐殺があって…よく考えると定期的にありますね。

http://homepage2.nifty.com/kkjin/
(トップメニュー → データ集 → グイン・サーガ → ミロクの巡礼)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月11日 (月)

風雲への序章

表紙はグイン。丹野さんのグインは黒目が上に行っているので上を向いているように見えますね。立派ないすに座っていますが…この部屋、両側がせまくないですか?

前半はケイロニア、アキレウスから正式にケイロニアの跡継ぎに任命されたグインがケイロニアの新しい支配者になります。アルマリオン将軍が隠退したり、トールが護王将軍になったり、ギランが隠退したりと組織がいろいろ変わります。新しい人名もいろいろ出てくるのでこういう巻は楽しいです。

後半はイシュトヴァーンとカメロン。イシュトヴァーンがあらためて中原制覇の野望をあきらかにします。グインがケイロニアの支配者になり、イシュトヴァーンが中原制覇の野望をむき出しにする。だからこそこの巻が「序章」なのでしょうね。ここからグインとイシュトヴァーンの本格的な戦いがはじまるはずだったのでしょう。あとがきでもそのようなことが書かれています。その本格的な三国志が読めないのが本当に残念です。

http://homepage2.nifty.com/kkjin/
(トップメニュー → データ集 → グイン・サーガ → 風雲への序章)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月10日 (日)

豹頭王の苦悩

表紙はミレイの『オフィーリア』…ではないので…シルヴィアかなあ。シルヴィアとオフィーリアかあ…ううむ。そして、帯の文字がかわりました「2009年春テレビアニメーション化決定!」アニメ放送が近づいてくると言うことは最終巻も近づいてくると言うことです。

何度も言っていることですが、私はグイン・サーガの中ではシルヴィアが一番のお気に入りです。だからこの巻の最後の一文はかなり重く感じました。グインとシルヴィアの別れのシーンは悲しかったです。「俺が守りたかったのは、ケイロニア皇帝家などではありはしなかった」というグインが可哀想ですね。敵と戦ったり政治的な動きをする時には何も考えなくても行動できるグインが、ただひとつシルヴィアの前だけでは何をしていいかわからなかった…これがグインのそしてシルヴィアの不幸でした。41巻『獅子の星座』でアキレウスがアウルスに、もし自分に万が一のことがあればダリウスがシルヴィアの後見人としてたち、シルヴィアは闇から闇へ葬られていたかも、という話をしていましたが、シルヴィアにとってはそちらの運命の流れの方が幸せだったのかもしれません。結局のところ、巨大な運命に翻弄され、そのゆがみをもっとも強く受ける立場になってしまったのが「グイン・サーガ」におけるシルヴィアだったのではないでしょうか。この巻を読んだ後でも私はシルヴィアは「哀しい少女」であると思います。

http://homepage2.nifty.com/kkjin/
(トップメニュー → データ集 → グイン・サーガ → 豹頭王の苦悩)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月 9日 (土)

サイロンの光と影

表紙はハゾス…なのでしょうが、少々…ずいぶん若くないですか?

『サイロンの光と影』よいタイトルですね。この巻にふさわしい見事なタイトルだと思います。
前半は「光」、ケイロニアに帰国したグインが大歓迎を受け、寝込んでいたアキレウス皇帝も元気を取り戻します。まさに「光」です。後半は「影」、「光あるところに影がある…」という言葉の通りです。グインが帰国して万全のケイロニアにとってたったひとつの「影」それがシルヴィアです。そしてシルヴィアの乱行のきっかけになったのが90巻『恐怖の霧』でのグインの行動であり、しかも現在のグインはその時の記憶をすっかり失っている、グインですらシルヴィアの狂瀾をシルヴィアの妄想としてしかとらえることが出来ないというのがシルヴィアにとって最大の不幸でした。

しかし、おびえて逃げ出してしまうグインをみることが出来るとは思いませんでした。

http://homepage2.nifty.com/kkjin/
(トップメニュー → データ集 → グイン・サーガ → サイロンの光と影)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧