さて入力です。付箋に従って「名前」「ふりがな」「作品名」「備考」の項目を入力していきます。この入力の時が意外に頭を使います。現代物だと、前半で名字しか出てきていない人が後半でフルネームになったりしますので、その他大勢の人が何回か出てきたときに、同じ姓の人物が同一人物かどうかをその都度判断しながら入力します。
実例をひとつ。
以下はすべて伊集院大介シリーズの『陽気な幽霊』からの引用となります。
ページ数はソフトカバー版のものです(まだ文庫出てないからあたりまえですけど)
眼鏡をかけて、まるで冗談みたいにマンガの怖いPTAママのキャラそのものな、「ドラえもん」の「スネ夫のママ」みたいな顔をしたおばさんが突然手をあげてきんきら声で叫んだ。(121ページ)
どうやらこれはこのツアー最大のうるさがた、ということに決定しそうだった。≪スネ夫のママ≫はまたしても金切り声をあげた。(125ページ)
ここまでで、【≪スネ夫のママ≫…ミステリーツアーの参加者 ツアー最大のうるさがた】という項目が入力されます。備考は出来るだけ簡潔で、しかもどんな人物であるかがわかるように書きます。完全に引用してしまうとかえってわかりにくいので、原典の言葉を出来るだけ生かしながら短くまとめます。
「あの≪スネ夫のママ≫さんのグループはあれは、東京のカルチャーセンターの小説講座で、『推理小説作法』講座をとっているお仲間グループなんだってね。」(131ページ)
と言う記述が出てきますので、【≪スネ夫のママ≫…ミステリーツアーの参加者 ツアー最大のうるさがた 作家志望のおばさん】 というように項目が追加されます。さらに読み進めていくと
「ああ、杉浦さんたちかい。ありゃあ、なかなか面白いおばさんたちだ。先生、あのおばさんたちと話をなさいましたか。ほら、あの、よく甲高い声で質問するおばさんがリーダーになってる、5人グループだ」(167ページ)
と言う記述から、「杉浦」という名前がわかりますので【杉浦…ミステリーツアーの参加者 ≪スネ夫のママ≫ カルチャーセンターでミステリーの勉強をしている推理作家の卵のおばさん】という項目が新たに付け加えられます。さらにさらに
「あら、でもそれだけじゃ証拠にならないわよ」
≪スネ夫のママ≫の杉浦女史が云った。
「私、杉浦禎子っていうんですけどね。本当はさだこってよむんですけど、みんなテイちゃんて呼んでましたよ、女学校の時は。」(181ページ)
ここで杉浦女史のフルネームが杉浦禎子と言うことが判明します。さらに愛称がテイちゃんという項目が付け加わりますので、人名リストには杉浦さんのデータが3つ、以下のように入力されることになります。
≪スネ夫のママ≫…ミステリーツアーの参加者 ツアー最大のうるさがた 作家志望のおばさん
杉浦禎子…ミステリーツアーの参加者 ≪スネ夫のママ≫ カルチャーセンターでミステリーの勉強をしている推理作家の卵のおばさん
テイちゃん…ステリーツアーの参加者 杉浦禎子の女学校の時の愛称
こうやってあらためて書いてみると結構めんどくさい操作をしているんですね(笑)
まだ続きます(笑)